自分を押し殺して、じっと黙っているべきだというのではありません。
一生懸命話していて、あなたの反応が感じられないと、相手は不安に感じます。
「ちゃんと聞いていますよ」というサインとして、「ええ」「まあ、そうなの」「それで?」というふうに相槌をうったり、うなずいたりするのも大切です。
自分の意見や感想は、ひととおり相手が話し終わったタイミングをみはからってから言えばいいのです。
そのときは、もちろん「共感」の言葉をそえます。
「自分にもそういう経験があるので、よくわかる」とか、「あなたがそう考えるのも当然だと思うわ」というふうに、相手の気持ちを尊重するのです。
その上でなら、たとえ少し違った意見を述べたとしても、相手が気を悪くすることはないでしょう。
まあ、よほどのことがないかぎりは、彼の言うことを否定しないに越したことはありません。
これができると、彼は「彼女は自分を受け入れてくれている」「彼女は自分の理解者だ」と感じて、あなたに絶大な信頼を寄せるようになります。
本当に好きな人が相手なら、いい聞き手になるのも難しくはないはずです。
聞き上手に関するこんなエピソードがあります。
その女性はとにかくモテるらしいのですが、本人を見るととりたてて目立つ容姿でもない、おとなしそうな、ごく普通の感じです。
それでなぜモテるのかというと、なにしろ「話の聞き方」がすごい。
たとえバーのカウンターにふたり並んで座っていても、必ず彼のほうにまっすぐ体を向け、彼の目をじっと見ながら話に聞き入るのです。
ちょっと呼びとめられたようなときも、首だけ曲げて「なあに?」というのではなく、くるりと体ごとそちらに向けて「なあに?」とやります。
これで、次々と男性が彼女の虜になっていったといいます。
女性もそうだと思いますが、みんな、自分の話をしっかり聞いてくれる人にはもっともっと心を開きたくなり、いつの間にか引きつけられてしまうのです。
逆に、よくない例。
仕事のできる頭のいい女性に多いのですが、好きな彼の前で自分の知性をアピールしようとして、ついついしゃべりまくってしまう人がいます。
しかし、これは、恋愛初期のうちはやめておいたほうがいいのです。
まずは自分の話は控えめにしておいて、聞き役に徹することです。
自分の賢さや知識の幅広さを見せる機会は、彼の心をとらえ、もっと親しくなった後でいくらでもやってきます。
良い意味で従来の出会いとは別物です。
